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2005年11月03日

・999円カメラ 雑感

 このカメラを買ってから、2ヶ月が過ぎました。

 いろいろ撮ってみましたが、画質に関しては予想通りでしょうか? ただ、ちょっと鮮やかさに欠けるので、掲載に際して画像が冴えない場合、彩度やコントラスト・明るさを調整しています。 

 画質の粗さは画素数からもわかりますが、遠景の撮影や接写についてはあまり上手く行かないようです(風景写真など、どうしても濁った感じに写ってしまいます)。また、至近距離から撮影も上手く行かない場合がほとんど。ある程度(数~数十メートル)の距離から写すのが、一番マトモに写るでしょうか? 

 ただ、高画質カメラ全盛の中にあって、私はこのカメラを気に入っています。このカメラは、交換できない内蔵メモリで26枚(高画質時~と言っても640×480)しか撮影できず、また液晶モニタがないので撮った写真を確認する事ができません。しかし、かえってそういった不便さが、私には一種の「ゲーム感覚」に思えるのです。このカメラを持って出掛けたら、26枚しか撮る事ができません。途中でメモリを入れ換える事も、撮影した写真を選んで消す~空き領域を作ることもできないのです(消す場合は全消去になります)。最初にたくさん撮ってしまったら残りが無くなる。温存したところで、良い被写体に出会えるかわからない…。

 しかもこのカメラ、「逆手ブレ防止機能」とでも言いましょうか(笑)、よくブレるのです。せっかく撮っても、よく写っていなかったり、ブレまくっていたり。撮った写真の多くが使えないということも珍しくありません。フラッシュが外付けタイプのため、面倒臭くてあまり使ってない事も原因だとは思いますが、ともかく念のため2枚、3枚と撮っているうち残りがなくなっていきます。

 しかし、ちょっと浮いたお金の使い道を考えるのが楽しいように、あるいは狭い部屋の収納を計画するのが面白いように、制約の中でやりくりするというのは案外楽しい面もあるものです。遥かに性能の良い「普通のデジカメ」も持ってはいますが、なぜか仕事に行く際も散歩に出る際も、このカメラを持つようになってしまいました。


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