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2006年06月16日

・庚申待ち

 近所を散歩していると「青面金剛」と書かれた石碑を見つけました。

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 60日に1度くる「庚申」の日、仏家では帝釈天・青面金剛、神道では猿田彦を祀り、徹夜で過ごす「庚申待ち(こうしんまち 庚申講)」という風習があったそうです。この夜に眠ってしまうと、体内にいる三尸の虫が抜け出て天帝に罪を報告しに行き、罪状によっては寿命を縮めるという道教の教えがあるのだとか? それを防ぐための行事とされます。

 平安時代からあるこの風習、室町以降に宗教的意味合いが濃くなり、江戸期には各地で行われていたようです。その頃には、近隣住民との集会・宴会という側面もあったようですが、そういった習慣の名残が石碑として残っていました。「青面金剛」と書かれた碑の下には、「見ざる 言わざる 聞かざる」の三猿が。「庚申~さるの日」とのことで、庚申待ちでは猿が祀りの対象になっていたりします。


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